「最近、うちの親がずっと座ってばかりで…」そんな不安、ありませんか?

  • 昔はもっと動いていたのに、最近はソファやこたつに座ってばかり
  • 買い物も出かけたがらないし、外出も減ってきた
  • 「このままじゃ足腰が弱ってしまうんじゃ…」と心配になる

とはいえ、「運動した方がいいよ」と言えば機嫌を損ねるし、言い方にも気を遣う…。
親の体を気づかう気持ちがあるからこそ、どう関わるべきか悩んでしまいますよね。


実はこの“座りがち”状態、見逃すと少しずつ親の活動量が落ちてしまうサインかもしれません。

でも、無理に運動を勧めたり、健康の話を押しつけるのは逆効果になることも。
大切なのは、親が“自分の意志で動きたくなる”ような、さりげないきっかけづくりです。


そこで今回は、**親が自然と体を動かしはじめた“ちょっとした工夫”**を5つご紹介します。
どれも専門的な知識は不要で、今日からすぐに試せるものばかり。
ぜひ、できそうなことから始めてみてください。


1. 「お願いごと」をあえて作ってみる

「ちょっとこれ運ぶの手伝ってくれる?」
「こっち見てくれる?」など

人は“頼られると動きたくなる”生き物です。
親に「お手伝い」をお願いするのではなく、“役割を与える”ように声かけしてみましょう。
「自分が必要とされている」という感覚は、動く原動力になります。


2. 一緒に動くシーンをつくる

「散歩行こうか」ではなく「一緒にコンビニ行こっか」など

親にだけ運動を勧めるのではなく、“付き合ってもらう”形式にすると自然に動きやすくなります。
短時間の外出や、軽い用事と絡めるとハードルが下がります。


3. 親の“好きなこと”をきっかけにする

「◯◯さん(好きな芸能人)も最近歩いてるって言ってたよ」など

親の関心があることから話を広げ、「私もやってみようかな」と親自身に思わせる流れが効果的です。
情報を押しつけるのではなく、「雑談の延長」で伝えるのがポイント。


4. 昔好きだったことをヒントにする

「昔よく庭いじりしてたよね」など、過去の行動を振り返る

過去のポジティブな習慣を話題にすることで、自然と動く行動パターンを思い出してもらうことができます。
一緒に思い出話をするところから始めてみてください。


5. 「健康のため」ではなく「楽しいから」で誘う

「あそこのパン屋また行きたいな〜」
「天気いいしちょっと外に出てみようか」

“健康のため”という言葉は重くなりがち。
それよりも、「気分転換に」「楽しそうだから」など、ポジティブな感情に訴える言葉の方が響きやすいです。


どれも大げさな準備や知識はいりません。
あなたのちょっとした声かけや関わり方が、親の行動を変えるきっかけになります。

まずはひとつ、「これならできそう」と思う工夫から始めてみませんか?


うちでは、「一緒に庭まで来てほしい」と誘ったのが最初の一歩でした。
最初はしぶしぶだった親も、だんだん外に出ることが増えて、今では日課になっています。

親のために何かしたい、そう思ったあなたの気持ちは必ず届きます。
今日から、さりげなく・やさしく動き出す工夫、始めてみてください。


✅ 最後に

「親を変える」必要はありません。
ちょっとした言葉、ちょっとした行動から変わることがたくさんあります。

このブログでは、今後も「親の体を思いやる子世代」のあなたに役立つ情報を発信していきます。
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投稿者 taro

こんにちは、理学療法士のSHOです。 10年以上、病院や整形外科クリニックで高齢者のリハビリ・介護予防に携わってきました。 このブログでは、「まだ介護は早いけど、親の体力が心配…」という方に向けて、家でできるシンプルな運動や生活習慣の工夫をご紹介しています。 私自身も、年々弱っていく親の姿に直面し、「何かできることはないか?」と模索する子世代の1人です。 医療現場の知見を活かしながら、「ムリなく」「楽しく」親世代の体づくりを支えるアイデアを発信していきます。 💡 難しい医学用語はなるべく使わず、親に“やってみようかな”と思ってもらえるアプローチを心がけています。 運営者略歴 国家資格:理学療法士 臨床経験:総合病院・整形外科クリニックで延べ10年以上 専門領域:高齢者の運動療法/転倒予防/姿勢改善/慢性痛ケア プライベート:1児の父。休日は家族と公園でのんびりするのが癒し。 「親の体、今がカギ!」 家族みんなが元気でいられる時間を、少しでも長く延ばせたら嬉しいです。

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